桜坂劇場を知ったのは、6年前に車がない状態で沖縄を旅した時だった。東京でいうところのアップリンクのような空間で、カフェとメッセージ性の強い映画、そして雑貨屋さんや本屋さんなんかがある。
(あ、前回旅した時にはこのあたりに宿泊したいようなことが書いてあった! 忘れていた)
asquita.hatenablog.jp
滞在中、ふと「ここに来て映画でも見てみよう」という気持ちになり、このエリアを訪れた。あまり人はいないね。ハイアット リージェンシー 那覇 が街並みにそぐわない感じでドカンとそびえている。相変わらずとがった映画を上映しているし、ふくら舎では素敵な焼き物や手拭い、かばんや小物などが売られている。相変わらずで嬉しい。
生憎、次の予定が早まったので映画の時間はなくなったので、フリーペーパーをいただいてきた。そのヘッダで目についたのが「沖縄よ、沖縄であれ」という言葉。その心は、1972年に沖縄が法律上日本となったが、現在は精神的にも日本になろうとしており、それに対する危機感からでた言葉のようだ。ここでは、映画で濃い沖縄を体感して欲しいとよびかけるとともに、いくつかの映画が紹介されていた。ここにメモして、いつか見てみたい。
1)Aサインデイズ(崔洋一監督)
Aサインというのは、米軍から風俗営業の許可をもらっていたお店のことらしい。沖縄のロックシンガー喜屋武マリーの半生を描いた映画。
2)極私的エロス・恋歌1974(原一男監督)
4)海辺の映画館 キネマの玉手箱(大林宣彦監督)
5)モトシンカカランヌ
この映画は、「元銭がかからない」=性でお金を稼ぐ女性たちをさす言葉らしい。監督とかもいまいちわからないな、と思っていたが、クレジットにあるNDU(日本ドキュメンタリストユニオン)が制作したという。NDUは、70年代に早大中退者で構成された映画創作集団である。「DAYS JAPAN」編集長の広河隆一(セクハラ騒動でしか名前を知らなかったが、実は志の高い活動をしていたのだね)もメンバーだったとか。
布川徹郎氏という中心メンバーがいたようだが、この映画を調べたおかげで別のドキュメンタリーを発見した。わぁ、これは生の沖縄だ。多分、沖縄が沖縄であった時代だ。言葉からしてそうだ。すごいな。
特にモトシンカカランヌーは観たかったな。アンテナを張っていれば、いつしかまた出会えるだろうか。
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