友人が以前から行ってみたかった、というお店に一緒に行ってみた。その名も「沙漠之月」。甘粛省出身の英英さんが、メニューに書かれたお料理以外もふるまってくれる。ちなみに、北池袋という場所は、「池袋のついでに寄る」という感じではない。そして、このお店に来て万が一満席だった場合、その代わりに行く場所もすぐ見つかりそうにない。今回はぷらっと出かけて席が空いていたのでラッキーだったが、本来は予約していくのがいいのだろうなぁ。
このお店に来て知ったことは、ゴビ砂漠が甘粛省であるということ。甘粛省はあんずが有名らしく、シーズン最盛期は生食で楽しめること。実はだいぶ昔に気に入って入手したゴビ砂漠の絵葉書があるのだが、ようやくその場所が手に届きそうな気持ちになった。
何よりも英英さんのお話が楽しく、彼女が話すだけでお店の雰囲気が明るくなる。また、彼女はとても手際がよく、その才能はとくに水餃子や麺類を頼んだ時に発揮される。あらかじめ仕込んである小麦粉の塊を餃子の皮にしたり、びゃんびゃん麺にしてみたり...まるで魔法のように作っていく。手元をみているだけで飽きない。
私たちが頼んだ料理の一部をこちらに掲載。お通しはシャキシャキの水菜サラダ。豆腐干絲(とうふかんす)の味付けに、すでに心を奪われた私たち。トマトと卵の炒め物(番茄炒蛋)は隣の人を真似して注文したのだが、どうやらこのお店の看板メニューらしい。あとは、今日仕入れている野菜にナスがあると知り、それをベースに適当に作ってもらった炒め物も。から甘酸っぱくて(味の表現がわからない)美味しかった。全体的に素材の味が生かされた味わいなのと、仕込みの手際の良さに感激した。また来たいなぁ。