[小浜島 5 days 2022]はいむるぶしの外にもご飯を食べに行ってみる


はいむるぶしの中だけで楽しむのももちろんいいのだが、ぜひ宿の外にもご飯を食べに行きたいところ。お店によっては、ホテルからの送迎ありなのが嬉しい。
1. Bob's cafe
小浜島の港から徒歩1分くらいのところにあるハンバーガーが売りのカフェ。ランチしか開いていないようなので、自転車などで街に繰り出した時にまず向かうのがいいだろう。

同じビルに入っている観光案内所にて、小浜島の名所や文化を漫画で紹介した冊子をもらうと、旅がますます楽しくなる。

2. sanufa
はいむるぶしからの送迎ありのお店。創作料理、というのに惹かれてこのお店にしたのだが、連れて行かれた場所がホテルっぽい雰囲気のところだったので「え、他所のホテルのダイニングを予約したんだとしたら失敗した」と思ったのだが、単にコーラルホテルというところの跡地にある居酒屋のようだ。靴を脱いで上がるスタイルで、お料理はどれも本当に美味しかった。値段は居酒屋にしてはそれなりにするけれども、カード払いもできるし、ホテルで食べるよりは選択肢が楽しい。

石垣の離島ターミナルには、このsanufaさんがやっているカフェもあるんだね。あのクオリティの料理を出す店が運営するカフェなら、軽食もさぞ美味しいんだろうなぁ。
sanufa.decogr.com

3.味処ふくぎ
おでんのようなものを食べてほっとしたい...という気持ちでここを選んだのだが、人気すぎてまともな夕食時間に予約が取れないというトラップがあった。結局行けたのは8時過ぎだったかな。お店からの送迎を30分刻みにしており、また遠い方の集落に位置するから、ますます予約が取りにくいかもしれない。
お店に入って、マスクに関するステイトメントが書かれており、納得をした。確かにマスクだと調理する方も接客もつらいだろう。

おでんはお出汁が関西風。ちょっと私には薄味すぎたかな。その他、ローカルメニューはもちろん、豚平焼きのような料理もあって、飽きない。大将は関西から移住してきた方で、バイトの子も島外から移り住んだ人とのこと。お店の方々とのトークも楽しかった。

はいむるぶしの外でのご飯体験の話は以上だ。予約がとにかく取りにくいうえに定休日もあるので、到着したらすぐ、ご飯の計画を立てて予約をするのがおすすめです。

[小浜島 5 days 2022]小浜島のリゾートホテル「はいむるぶし」の楽しみ方 #1

「はいむるぶし」...沖縄の言葉で「南十字星」を意味するらしい名前がついた、小浜島のこのリゾートに5日間仕事をしながら滞在した。すぐ外に街があるわけでもない、滞在型リゾートといえるこのホテルの楽しみ方を書いておこうと思う。ちなみに、訪問したのは12月末のことだったので、残念ながらビーチを楽しむ気候ではなく、ちょっと雨が降ったりもして少し涼しく感じるような気候だった。それでも十分楽しいよ、という話です。

1. 朝ご飯はバイキングで十分楽しい。でも一度は「発酵食朝ご飯」を試したい
最近のホテルは豪華な朝食バイキングを準備しているパターンが多いと思うが、こちらのホテルも例外ではない。きちんと地元食材を使った和洋食が楽しめる。ただ、滞在期間に一度は発酵食朝ご飯を試すといい。好き嫌いは分かれるとは思うが、優雅な気持ちになる。ちょっと量が足りないと思ったら、普通の朝食バイキングも併用できるところがいい。

2.レンタサイクル、レンタルスクーターなどで街に出てみる
ホテルの敷地も相当広いので、ゴルフカートを活用していらっしゃる方も多かったが、私はなるべく歩いて過ごすことを心掛けた。ただ、外の一番近い集落に行くには、だいたい徒歩30分近くかかったので、ホテル内でレンタサイクル、しかもできれば電動機付き自転車を借りるのがおすすめ。ちなみに人に勧めておいてなんだけれども、私は11時半くらいに自転車を借りに行ったら、すでに電動機付きもスクーターも出払ってしまっており、やむを得ず普通のマウンテンバイクで遊びに出た。途中、たとえば大岳(うふだき、標高99m)に登る時などは、駐輪場まで自転車をひいていったりもしたけれども、島全体がものすごく山がちというわけでもないのでまあ問題ないと思った。ホテルのレンタサイクルもきちんとメンテナンスされているので、十分にパフォーマンスを発揮してくれる。

こちら、大岳の写真。

こんな、謎の銅像もありました。マンタかな?

3.歩いて街に出るのもよい
天気が悪くなければ、歩いて街に出るのもよい。街というか近所の集落? サトウキビ畑を抜けてしばらく歩くと、20分ちょっとで公民館やら売店などがある集落に行くことができる。


私が行った時は、ちょうど公民館の中であるお祝い事が開催されており、そのリハーサルを「小浜構造改善センター」というところで若い人たちが集まってやっているのに遭遇した。太鼓とかを叩きながら隊列を作っている。
「いやぁ、私にも参加させてくださいよ」なんてずうずうしく行きたいところだが、私にはそれができず、窓から覗き込むのみ。とくに豊年祭の時には集落への厳しい入場制限もあるようなので、気を付けるのが良さそうだ。
www.haimurubushi.co.jp

4. ちゅらさんのロケ地に行ってみる。(ただし、民俗博物館は閉館ですって、残念)
街中にいくと、「ちゅらさんのロケ地」というところがある。私も知らなかったのだが、これはきっと行く価値があるだろう。ゴーヤマンだったか、ちゅらさんに出てきたキャラが壁画になっていたりするので、集落を散歩すると面白いかもしれない。
なお、ロケ地の近くに「民俗博物館」があって楽しみにしていたのだが、開館する気配がないし、電話で問い合わせても誰も出てこない。ホテルで聞いてみたところ、管理人がコロナで島を出てしまい、後継者がいないから当分は閉館とのこと。残念なことです。

5. 笛工房をみにいく
小浜島には竹笛づくりのおじいがいることを知っていて、その場所を観光案内所で習ったものの、あまりにも普通の家で看板もなく、ピンポンをおしてアクセスする勇気がなかった。笛を吹く人としては、売り物の笛をひょいと買うのではなく、試し吹きをして選びたいと思ったのだが、まあどうしても厳しいよね...とくにコロナだと。もしチャンスがあれば、次回はちゃんと観光案内所で場所をきいて、アポを取ってから行きたいと思った次第。

5.ホテル敷地内の昆虫博物館へGo「名和昆虫博物館 はいむるぶし分室」
客室の一角が、日本最古の昆虫博物館の分室になっている。六畳くらいかな、そんなに広くはないのだが、珍しい昆虫の標本がびっしり! 昆虫に関するクイズなんかも用意されているので、意外にあきずにみることができた。蝶々の類は圧巻!

6. 連泊の裏技。タオルと掃除をお断りすれば1泊につき4,000円のディスカウント
連泊する際、タオルと掃除不要と言えば、割引があるので、これでホテル内のアクティビティを楽しむのがいい。私は仕事しながらの滞在だったこともあり、ヨガなどのアクティビティはできなかったものも、割引があるとなるとできるだけ館内施設を使い倒そう、という気になるよね。

7. 館内飲食をとことん楽しむ
本館のランチ、夕食、本館カフェ、そして徒歩15分くらいとちょっと離れたところにある海カフェ。これらはすべて活用した。あぐー豚のしゃぶしゃぶセットはたれを好きにカスタマイズできて、満足度が高かった。海カフェはピザとフィッシュ&チップスをテイクアウトして室内にていただいた。ホテルの部屋は広めなので、ワインなんかを持ち込んでご飯をするのもおすすめだ。私は自分が好きなボトルワインを1本持ち込み、テイクアウトした食べ物に合わせてみた。

個人的な食べ物のヒットは、黒糖系スイーツ。とくに黒糖のソフトクリームは上品な甘さとサイズ感が最高だった。

8.とにかくぼーっとする、リラックス!
館内には、みはらしのいいところに居心地のいい椅子が置いてある場所が多いので、風にあたりながら読書したりぼーっとするのに最高だ。余裕がある時は海カフェのあたりはサンセットビーチまでお散歩するのが良い。宿泊した部屋は、外にベンチが置いてあったので、天気が許せばここで読書なんかも楽しむことができた。極楽、極楽。何もしないって最高のぜいたくだな。

9. つちだきくおさんの島唄ライブ
ロビーでは毎日2回、つちだきくおさんというミュージシャンのコンサートが行われている。九州から移住して30年以上、島の合唱団KBG84(小浜島ばあちゃん合唱団)のプロデューサーとしてもご活躍するつちださんが、トークを交えながら島唄やオリジナル曲を聞かせてくれる。島の合唱団の話はこの方のトークではじめて知った。公演機会もあって、歌だけでなく踊りを踊ったりもするそうだ。
youtu.be

10.サンセット広場に本気で夕日をみにいく...のに失敗したら、ビーチテラスで朝日をみる
敷地内にあるサンセットビーチに夕日をみにいこうとしたのだが、滞在期間中は雲が厚くてご覧のとおり...ブランコに乗りながらダラダラ過ごすだけで終わってしまった。

夕日がだめなら日の出はどうだ! ということで、ビーチテラスへ行ってみると、見事に朝日だけは見えた!! その後太陽は雲に隠れてしまったけれども。というわけで滞在期間は諦めずに日の出か日の入り、どちらかが抑えられると最高だ。

[小浜島 5 days 2022]まぐろ専門居酒屋ひとし本店で、地元の海鮮を堪能。少人数でも楽しめるのが嬉しい

小浜島から戻ってくる時、どうしても石垣島を通過する必要がある。ただ、石垣島というのはとても魅力的な島であり、単なる通過地点にするのはもったいないので、やはり石垣島では最後の食事を楽しみたい! JAL974便、19時半発のフライトに乗るなら、19時には最悪空港に着いていたい...とまあ色々考えて、今回は、船から降りて、開店早々居酒屋に滑り込むプランを考えた。選んだ居酒屋は、「ひとし本店」。20年以上運営している、地元の皆様にも大人気なお店である。もちろん、事前予約手配はしておいた。

ひとし本店は、離島ターミナルから徒歩15分弱。市役所通りをひたすらまっすぐ歩いて、途中「ゆらてぃく市場」という農協が運営しているショップにも立ち寄って時間つぶしをしながら、16時半すぎにお店に入ると、すでに店内は大混雑だった。コロナ対策で座敷部分をまったく使っていない状態らしく、ますます予約の競争率が激しくなっているようだ。


人気メニューの一部は、ハーフポーションで提供してくれている。「ねぎまみれかつお」をハーフでお願いしたが、ちょうどよかったなぁ。ただ、うっかり刺身盛り合わせを頼んだところ、量が多かったので、この一皿だけでほぼ満腹になってしまったのであった...さし盛り、2人前で10種類くらい魚が入っているんだよ。すごいよなぁ。


すべて写真を撮ったわけではないが、珍しい魚(名前忘れた)の干物やエビ味噌たっぷりのエビチリ、うに豆腐なんかも頼んだ。


お魚類が美味しいのは当然だろうが、感動的に美味しかったのが、じーまみ豆腐。このお店オリジナルらしいのだが、ピーナッツの粒がそのまま残っていて、もちもちでプルプル(表現力乏しい!)とにかく美味しかった。

1時間がっつり食べて、18時には離島ターミナルに戻って空港行きのバスに乗り、無事飛行機に乗ることができた。空港にだっていい居酒屋があったり、美味しいハンバーガーが食べられたりするのに、さらに美味しいものを求めて頑張った自分の食い意地を褒めてやりたいと思う。

ちなみに、ひとしには「石敢當店」という支店があり、こちらの方が離島ターミナルには若干近いということを知った。こちらも今度行ってみたいな。

[小浜島 5 days 2022]石垣島で昼からワインが飲めるイタリアン「Azzurra」

今回は小浜島の「はいむるぶし」というホテルでワーケーションをする旅をした。ただ、この小浜島に行くには、飛行機で石垣島に上陸してから、石垣島の離島ターミナルへ行き、さらに30分ほど船に乗っていかなければならない。途中の石垣島でランチでも食べたい、というわけで、離島ターミナルから徒歩5分くらいのところにある「ユーグレナモール」をうろうろ。

実は一番興味をひかれたのは、この、やぎづくしの自販機だったのだが...宿泊しているわけではないから、食べる場所がない。

肉、ラーメン、沖縄そば...と色々な選択肢はあったが、これから小浜島に籠ることを考えて、なかなか食べる機会がなさそうなイタリアンに行くことにした。島食材をふんだんに使った生パスタが売りのお店のようだ。ランチセットではなく、好き勝手にメニューを頼んでグラスワインを飲みまくった。大満足のランチとなりました。

いま改めて写真見ると、ちょっと頼みすぎかな...。パスタセットにワインをつけるんでも十分だったかもなぁ。

[金沢食い倒れ旅 2022]茶屋街とその周辺ぶらぶら


食い倒れ以外の時間に散歩した場所のメモ。たくさん食べるために、とにかくあちこちよく歩いた。今回はバスを一切使わなかったな。

にし茶屋街
ここは、ひがしに比べると少しこじんまりしていて好きだ。ここでは、「金沢市西茶屋資料館」にて、「地上」という作品で有名になるも多くのスキャンダルを起こし精神を病んで亡くなった島田清次郎という作家のことを学ぶ。だいぶドラマチックな人生で、それだけで映画になりそう。その後、室生犀星の生誕地跡に建てられた「室生犀星記念館」で室生犀星の生い立ちにふれた。室生犀星ってそもそも妾の子か何かで、生まれて間も無く住職さんにもらわれていったとか。室生犀星の「犀」は、近くを流れる犀川の「犀」なのね。詩人の印象があるが、小説も書いたりしており、「杏つ子」という作品は映画化までされたことを知った。ちょうど「やわやわと20年〜マニアック犀星への招待」という企画展をやっていたのだが、実は室生犀星記念館のグッズがすごくセンスがいいことに気がついた。そして、犀星は動物大好きだったそうなのだが、なかでも猫、囲炉裏にもたれかかってのんびりしている「ジイノ」という猫がかわいくて、すっかりファンになってしまった。よくこの隅っこにいる猫に目をつけたなぁ。

本当は谷口吉郎、吉生記念館をみたかったのだが、残念ながら月曜休館だった。

ひがし茶屋街

ここと、浅野川を挟んだ向かい側にある主計(かずえ)町茶屋街が、重要伝統的建造物保存地区になっているとか。にしと同じ1820年からお茶屋街になったエリアで、こちらの方が規模が大きく感じる。今回は、新しくできた「金澤浅の川園遊会館」という、芸妓文化を学べるであろう会館に入ってみた。以下のビデオのロングバージョンを鑑賞。お客様はやはり男性中心なのだろうか。


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街の変化などがわかったのはよかったけれども、実際に楽器体験とかお座敷遊びの体験もしてみたかったな。まだできたばかりの施設のようだが、今後は「ここにくると実際に芸妓の方と会話ができる」「鳴り物体験」「お座敷体験」などが予約しなくても常にできたり、生で舞台がみられたりするような場所になってくれると嬉しいな。

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ひがしの街角にあった門松、素敵でした。

新春浅草歌舞伎@浅草公会堂(第二部:傾城反魂香 土佐将監閑居の場、連獅子)

前回行ったのは、2015年の新春だったか。「新春浅草歌舞伎」は、若手だけで歌舞伎を演じて浅草の新春を盛り上げる行事だと勝手に認識している。
asquita.hatenablog.jp



身内が浅草歌舞伎の方を久々にみたいというので、こちらの公演につきあうことにした。第二部は、「傾城反魂香 土佐将監閑居の場」と「連獅子」。最近は歌舞伎座で観劇することが多かったので、浅草公会堂の親しみやすい外観が逆に新鮮にみえる。歌舞伎座は、客席に微妙に傾斜がついていて、後ろの方の席でもみやすいようになっているのだが、浅草公会堂の座席はフラットになっている。これはこれで懐かしい。

さて、いかに思ったままの感想を記録しておこう。

「傾城反魂香 土佐将監閑居の場」
土佐派の絵師である又平(歌昇)とおとく(種之助)が、師匠に土佐の苗字をいただくために師匠の土佐光信(吉之丞)の元を訪れるが、まだ技能が至らないという理由で断られる。世を儚んだ又平夫婦が自害する前に手水鉢に自画像を描くと、その絵にあるトリックが起こって、又平の技能は無事認められる、というハッピーエンド。この又平が吃音だという設定で、その話し方を、妻のおとくが代わりに上手に話してカバーするということらしい。吃音ってこんなに虐げられていたのか、昔は。そしてこのおとくの役は「歌舞伎三女房」ということだった。
狩野派の虎が絵から抜け出る、というのが物語の始まりなので、てっきり手水鉢の自画像も抜け出るのかと思った...そんなわけないか。又平の弟弟子である修理乃助(莟玉)が師匠に認められていることを喜びすぎず、兄弟子に申し訳なさそうなさまがよく現れていた。又平、おとく夫妻の願いが叶った時の二人の顔が本当に明るくなって、こちらもちょっとほっとして涙が出た。又平が紋付袴を舞台上で着替えるの、手際がよくて感心した。当たり前だろうが、着慣れているんだなぁ。

「連獅子」
これは、中村勘九郎七之助コンビが平成中村座か何かで頭を揃えるのに九郎していたのを覚えていたので、なんとなくストーリーもわかっていたし期待が大きかった。長唄と親子獅子(松也&莟玉)の毛振り、そしてそもそもの舞台の華やかさは期待どおりだったが、宗論(浄土宗と法華宗の言い争い)の場面が急に狂言っぽくてとぼけた感じで楽しかった。ちょっと前に夫婦役だった歌昇と種之助の掛け合いはまさに息ぴったり。というかこの二人、もとい兄弟なんだった。宗論の、知らない間に相手の宗教を褒めそうになるシーンなどをみると狂言っぽいけれども微妙に狂言師とは発声方法が違うんだなぁと思った。

今日みて感じたこと。まずは、本当に舞台に出ている面々が本当に若いということ。歌舞伎座の重鎮たちはお年を召している方も多く、役者によっては声の通りが悪いなぁと感じることがあるが、この日の舞台の面々は声がよく通っていた。もちろん若さゆえのミスもあったりして、今回はじめて「あれ、ここ間違えた?」と思うようなところを発見した。これから公演の後半になるにつれ、どんどん洗練されていくんだろうな。浄瑠璃の三味線は普通に素晴らしく聞こえたが、義太夫の方が竹本葵太夫のようなベテランだったことも大きいのだろうか。長唄は全体的に初々しくみえた(実際はそんなことはないと思うが)、一人、体格が大きくて綺麗な声の若い唄の人が印象に残った。

歌舞伎座でみるベテランによる普段の歌舞伎公演ではどうしても目立ちにくい若手役者がいい舞台をみせてくれて、十分楽しめた。このような素晴らしい企画、これからも続くといいし、私も若手の成長をみにまた来たいと思う。

なお、公演後の浅草ご飯はこちらにて。

[金沢食い倒れ旅 2022]とにかく香箱蟹を食べまくる!

いつの日か、金沢で香箱蟹を食べることが習慣化しつつある。2022年も、香箱蟹をテーマに居酒屋を選んでディナーをした。ここに、今年の香箱蟹攻略の記録をメモしておこうと思う。
asquita.hatenablog.jp

普通に蟹を食べるとなったら「魚よしかに吉」のような、蟹専門店を選ぶのが妥当だとは思っているが、香箱蟹は普通の居酒屋でも十分楽しめるので、今回は居酒屋中心に以下のお店に行った。

1. いたる 香林坊
予約の上でこちらのお店へ。香箱蟹以外にも多くの郷土料理を味わうことができた。グラスで注文した日本酒があまり豪快についでいただけなかったのは残念だったが、料理は本当に美味で、外れなし。人気店である理由がよくわかる。予約していなくても、タイミング良く席が空いていれば入れそうな雰囲気だったので、二次会に行くのもいいかもしれない。意外に美味しかったのが、加賀野菜である五郎島金時で作られたプリン。そんなにスイーツ大好きではなくても、おかわりをしたいと思うくらい美味しかった。

2.食楽 かぶ菜
以前、金沢に暮らす友人が勧めてくれたお店。接待や同伴にもよく使われている様子が伺える。ここで突き出しに出てくる、へしこが入ったポテトサラダがそれはそれは美味しくて、はなから心を奪われてしまった。もちろん、他の料理も美味だったけれども。やはり地元っ子がすすめるお店は間違いがないなぁ。

3.酔八仙
家族経営の中華料理屋さん。酔っ払い蟹だけは事前予約をしておくのがいい。本当はカウンターでお任せ料理を楽しみたかったが、注文まで待てなくてついつい好きなものばかり頼んでしまった。地元の人もたくさん利用しているようなお店で、とにかく居心地が最高。ここもまた来てしまうと思う。

今回は、香箱蟹に目がくらんでがっちり予約をしてから旅をしたのだが、実は通りにも美味しそうなお店がたくさんあって、心動かされた。次回旅をする時は、一度くらいお店を予約しない日を作っておき、ふらっと立ち寄るんでもいいなと思った。イタリアンとかスペイン料理とか、別の形で新鮮な魚介を頼むのものまた新鮮でいいよなぁ。次回チャンスがあれば、一度はここのイタリアンに行く、という決意をここに刻んでおこうと思う。