サムソン・シュミットSamson Schmittとマヌーシュ・ジャズ・クリスマス

去年から気になっていたのに、すっかり忘れていた疑惑がある。それは、サムソン・シュミットSamson Scmittが、クリスマスソングにご執心なのではないか、ということ。
2011年の12月にSanta Claus is Comin' to Town(サンタが街にやってくる)の演奏動画をアップしている。

ここで歌っているのはRovelo Mersteinという人。いまいち情報がたどれないのだけれども、有名な人なのだろうか。英語の発音が妙にきれいな人物だ。アコーディオンにVincenzo Carduccio、そして、ベースにBertrand le Guillouを迎えている。

そして、2012年の12月。今度は、ほぼ同じメンバーでLet it Snowを演奏している動画もある。こちらは2011年のものよりも、映像も凝っているし、ストリングスのアレンジも入っている。2011年のメンバーとの違いは、Gino Romanをベースに迎えていることと、その影響で2011年にベース担当だったBertrand le Guillouが、エレキギターを演奏しているところだ。

この流れで今年もクリスマスっぽい映像をアップするのではないかと思ったが、今年は見つけることができなかった。サムソン・シュミットが人知れずクリスマスアルバムを出しているのかと思ったが、それも違うようだ。プロフィールなどを見ても思うのだが、伝統的音楽一家で育ったサムソン・シュミットが、伝統的マヌーシュ・ジャズの世界から一歩抜け出して、新たな世界を作り出そうとしているという現れ…なのかもしれない。曲の選択はアメリカっぽいかもしれないが、サウンドにはヨーロッパの感じが残っていて、いいなぁと思った次第。あ、今日はすでにクリスマスではないけれど、時差の関係でまだクリスマスのところもあるかもしれない。というわけでHappy Holidays!