[福岡散策2021]福岡は実はうどん県なんだ!

先日、福岡在住経験が2度もある方に福岡でのお勧めの食べ物を聞いてみたら「お勧めはうどん屋だ」と言い放った。なんでも、福岡はうどんが美味しいからぜひうどんを試してほしい、ということだった。香川県こそうどん県だと思っていたのだけれども、違ったのか? しかも福岡には「とんこつラーメン」という別の麺類もあるではないか。

でも、行ってみてわかった。この街にはラーメン屋だけでなくうどん屋もけっこうある。しかも、24時間営業だったりするのだ。そして、ごぼうの天ぷらとあまり具がのっていない「かしわめし」が定番なんだって。空港ではなまるうどんを見かけたけれども、逆にこの、地元うどんがあちこちに点在する街でビジネスを展開するその勇気に感心してしまう。

まず私が試したのは、「東筑軒(とうちくけん)」という、駅前の立ち食いうどんやさんだ。北九州市折尾で大正10年にお弁当屋さんとして始まったらしく実は「かしわめし」が有名なのだが、戦後は駅の立ち食いうどんとして市民権を得ているらしい。「ごぼう天うどん」とともに「かしわおにぎり」を頼んだが、両方とも美味しかった。とくに感動したのはこのおにぎり。具なんてほとんど入っていないのに、なぜか味付けが絶妙なのだ。(とかいいながら写真を撮るのを忘れていた)。
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次に行ったのが「資さんうどん」というところだ。こちらもまた、北九州で1976年に開店しており、博多に進出したのは2009年と思ったより遅い。でも、あの店の混雑具合から、いかに博多っ子に愛されているうどん屋なのかがわかる。
このお店の特徴は「ぼたもち」(おはぎ?)を注文している人が多いこと。お持ち帰り用も用意されている。私は代わりにおでんを頼んで美味しくいただいた。もちろんメインは人気No.1だという「肉ごぼ天」。メニューと異なり、ごぼうは別盛りになっていた。ロゴにもなっている「資」マークのかまぼこがかわいい。
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今回はたまたま、北九州発祥のうどん屋さんを訪問したのだが、実は博多の承天禅寺というお寺の境内に「饂飩蕎麦発祥之地(うどんそばはっしょうのち)」があるというので行ってきた。
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説明によれば1241年に、聖一国師が中国より製粉技術や製麺技術、(そして羊羹や饅頭などの製造技術も!)を持ち帰ってきたとのこと。だからって石碑まであるというところに、何か熱いものを感じる。石碑をよくみると、饂飩・蕎麦よりも饅頭の石碑の方が目立っているが。
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残念ながら、今回の旅では友人お勧めのうどん屋さんにはまだ行けていない。次回福岡に行っても、また一回くらいはうどんやさんに行ってしまいそう。あれ、こちらの「大地のうどん」は都内にもあるのか...。
大地のうどん 東京馬場店 - 高田馬場/うどん | 食べログ