[福岡散策2022]福岡県民が愛してやまないローカルチェーン「牧のうどん」で朝ご飯。

実は(讃岐だけでなく)福岡県も「うどん県」だときいてから、意識して食べるようにしている。
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数多あるうどん屋のなかから、今回、福岡県民たちが推して推しまくるローカルチェーン「牧のうどん」にとうとう行くことができた。このうどん屋さんのユニークさは、食べても食べても減らないと噂のやわらかい麺もさることながら、そもそも製麺所がある福岡県糸島市から、車で1時間半で行ける範囲にしか出店していないことだろう。この1時間半というのが、牧のうどんが麺やお出汁の品質を保てる制限時間だとか。このポリシーが貫かれる限り、交通機関によほどの進化がない限りはここのうどんが東京で食べられる日はこないだろう。今回は、その本店から1時間半圏内に2016年にできたという博多バスターミナル店(21号店)に行ってみた。

朝ごはんということで10時半くらいにいったがすでに店内はそこそこ混んでいた。メニューはこんな感じだが、ネットによると博多バスターミナル店のみお値段が少しお高めらしい。悩みに悩んで、わかめうどんにごぼう天をトッピングしてみた。揚げ物だけだと健康的じゃないかな、とかこの後に及んで色々なことを考えての注文だ。

麺の硬さを尋ねられたので、「かた」にした。これは、地元っ子に言わせるとイケてない選択肢らしい。あとで博多出身の友人にこのことを話したところ、「やわ」にしないと、「食べても減らない」というお決まりの感じが味わえないと言われてしまった。でも、朝から麺が増え続けた挙句完食できなかった、というのだけは避けたかったのだ。許してくれ。

さあやってきたぞ。噂通りお出汁がはいったやかんがついてきた。「かた」といっても、いわゆる讃岐うどんのようなコシはなく、私にとっては柔らかかったが、これはこれで独特の食感。噂ほど増えている感じがないのは「かた」を頼んでしまったせいだね。きちんと完食した、ということだけ記録しておいて、あとはお隣にいた地元っこがどういう食べ方をしていたか記録しておきたい。

かなり牧のうどん慣れしているようにお見受けしたお隣さんは、「かけうどん」と「かしわご飯」をオーダー。もちろん「やわ麺」だ。まずは、すでにどんぶりいっぱいに増えたうどんに揚げ玉とネギをたっぷりかけて食べる。そして、次にどうしたかというと、かしわ飯をどんぶりに入れ、ここにやかんに入った出汁と揚げ玉、たっぷりのネギを追加して一味をふりかけ、「かしわ飯茶漬け」にして食べていたのだ。すごいなぁ、きっとこういう方こそがプロの牧のうどん好きなんだろうな。その向こうにはお年を召したご夫婦がいらしたが、それぞれ何かがトッピングされたうどんをきちんと完食していた。けっこう量が多いと思ったんだけれどもさすがだなぁ。

私の過去の福岡うどん記録はこちらからどうぞ。
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