[島旅2022]八丈島編:島食材を使ったご飯の記録

人生2度目の八丈島旅にやってきた。前回八丈島に行った際は、行きの天候が荒れていた関係で完全に船酔いをして調子が悪かった記憶があったため、今回ははじめから飛行機を使用。今回の旅は「ワーケーション」という名目のもと仕事中心の過ごし方をしたのでそんなに多くの経験はしていないのだが、食事だけはきっちり記録しておこうと思う。
なお、コロナを経てまだ完全に回復していないので、レストランや食事処の時間はガイドブックに書かれているとおりとは限らない。予約あるいは事前確認を強くおすすめする。ガイドブックの情報を信じてお店に行ったら臨時休業していた...という事例が多数あった。

◆藍ヶ江(あいがえ)水産 地魚・干物食堂
平日の12時少し前に予約なしで行ったお店。八丈島といえば、発酵食品「くさや」でしょ...というわけで、水産加工屋さんが経営している食堂であるこちに興味を持った。青むろ鯵 くさやと漬け丼セットをオーダー、どちらも小鉢とのりの味噌汁が出てきて、美味しかった。くさやややっぱり...かなりくせがあるね。マヨネーズと七味にディップするとかなり味がマイルドになったのはありがたかった。店内は広々としていて、お土産物も少し取り揃えてあったが、とくに「チーズくさや」のような加工品は興味深かった。業務用の量のものしか置いてなかったので、今回は買わなかったのだが...

◆すし処銀八
こちらは事前予約をしていったのだが、事前に料理を決めるよう頼まれたので、観光客は一度経験すべき島寿司とお刺身の盛り合わせ、それに茶碗蒸しは頼んでおいた。ちょうど台風直撃後で魚の入荷制限などがあったのだろうか。カウンターには地元の方が集まっていた。きっとこの、「漬け」タイプの島寿司は、ツーリストしか食べないのだろう...日本酒も島焼酎もリストは豊富かつお手頃なので、ここで島のお酒を色々試すのもいいと思う。魚のかま焼きが美味しかったなぁ。2,000円くらいしたが、注文して損はない。

◆地魚処 魚八亭別邸
こちらも地元評判のお魚やさん。空港から徒歩20分くらいだったので、予約はせずに着いたその足で向かってみたところ、この「別邸」が目に入った。すぐお隣に本店があるが、そちらは夜しかやっていないようだ。このお店、もともと評判が高い上にラストオーダー14時半はかなり良心的だし行きやすいとあって、店内は観光客で大賑わいだった。しかも島の地域通貨「しまぽ」が使える。ランチセットにはあら汁がついており、これが本当に美味しかった。ご飯もお味噌汁もおかわり自由。魚介類以外の選択肢があるのもいいところ。だいたい島旅をすると刺身攻めになることが多いので、こちらではお魚のフライ定食をいただいた。大満足!

◆居酒屋創菜 英凛
2015年オープンの中華料理やで、ブログによれば、東京の筑紫楼で何年も働いていた方のお店らしい。坦々麺と、ほうれん草を練り込んだ皮で作ったあしたば餃子をオーダーしたが美味しかった。それ以外に頼んだ「大人のポテト」は、花椒がかかっていて美味しく、「軟骨唐揚げ」をオーダーしたら、軟骨なんだけれども肉もたっぷりついていえ、これまた美味しかった! 刺身をたっぷり堪能したあと、ここはおすすめ。観光客だけでなく、地元の人が食べにきていたところも好感度高いと思った。

梁山泊
前に行こうとしたのに予約が取れず、ふられたお店。今回はすんなり予約を取れて、はじめて入ることができた。八丈島旅行をよくする人のおすすめのお店だったのでもう少し小汚い感じを期待していたが、店内は清潔感あふれていておしゃれ。センスの良いオリジナルTシャツも販売している。ただ、その分なのか、全体的に値段が高めだったのも印象に残った。料理メニューのバリエーションが少ない割におにぎりとか何か〆のメニューも高価格で、普通の居酒屋メニューであるフライドポテトが1,000円と書かれているのをみたら、(もしかしたら特別なじゃがいもだったりするのかもしれないけれども)たとえそれが島価格だとしても何となく気軽に注文ができなくなるというか...シンプルな素材系の料理でもほぼ1,000円以下のものはなく、グラスの島焼酎も他店に比べると高い印象だったかな。にょうげいも(里芋みたいな感じ)をかつお酒盗にディップして食べるメニューを経験できたよはよかったのと、ここの島寿司は浸かり具合とネタの厚みとご飯の量のバランスが最高で美味しかった。お店で働く若い人が感じいいのも好印象、決して悪くはないのだが。

◆島料理 厨
旅で出会った方が、「とにかくランチが美味しかった」というので、電話して訪問してみた。電話の声も少し遠いかなと思ったが、サーブする方はお料理をする方もお年を召している。おまかせ御膳をオーダーしたのだが、本当にどれも美味しくてびっくり。とくに美味しかったのが、トビウオのオリーブオイル焼き、島レモン添え。ふっくら、美しく料理されていて感動すらした。下手なお刺身よりも美味しい。料理のシェフは八丈島育ちで、自分なりに食材をアレンジするのが好きな様子。今はランチしかやっていないのだが、ここに宿泊すると二食もおかみのご飯が楽しめるらしい。これは...一度体験せねばならない!なお、地図検索する際は「富士久 厨(ふじきゅう くりや)」で検索するとすぐに出てくる。

今回の学びとしては、「夏の明日葉は苦味が強かったりしてあまり美味しくない」ということ。お店によっては、9月末まで明日葉の天ぷらを出さなかったり、美味しい時期のものを保存しておいて夏に使ったりしているとか。勝手に一年中生えているものだと思っていた...。お店の人のアドバイスを聴きながら、その時期に最高の食材を食べるのが良さそう。