最近、細々とトロンボーンを始めたことをきっかけに、この楽器のことをもう少し知りたいと思っている。ジャズ好きとしては、現役トロンボーンプレイヤーの生音が聞けるレクチャーセッションということでこちらに申し込んで参加してみた。
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池本茂貴(いけもと・しげたか)氏は、ビッグバンドの名門校である甲南中学でビッグバンド、そしてトロンボーンに出会ったとか。ビッグバンドをやるために慶應大学に入学し、ライト・ミュージック・ソサイェティーではコンマスを3年間連続で務めて、山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテストにて同団体を3連覇させた、立役者的な方らしい。現在は、ラージアンサンブル“isles”のリーダーをやったり、自分のジャズカルテットで演奏したりしているらしい。生い立ちなどは、こちらのwebサイトに詳しい。
www.s-summerjazzcamp.jp

お話を聴いていて印象に残った点。
1. ディスクユニオンのジャズ館には「トロンボーン」のコーナーがなく、池本氏はトロンボーンコーナーを作ってもらうためにも今の時代のCDをリリースしたいという強い意志がある
この話を聞いた時、「そんなわけはない、Curtis FullerやJ. J. Johnson、Trombone Shortyがいるじゃないか!」とか思ったけれども、確かに他の楽器に比べるとソリストが少ないのか。こんなブログも見つけてしまった。
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なぜジャズトロンボーンのソリストは育ちにくいのか(2)|半熟ドクター
池本氏は「トロンボーン地味」「きちんと聞かせるテクニックを体得するのが難しい」みたいな声を超えていけそうな人だと思った。ちなみに「ジャズの世界ではトロンボーンが活躍できるのだ」というようなことも言っていた。
2. マインドマップ活用
池本氏子供の頃からマインドマップを使って夢を実現するために道筋を立てていた、という話は印象に残った。やはり活躍する人は、やらなければならないことをきちんと文章にして明示しながら進んでいるんだなぁ。そういう人がマリア・シュナイダーや挟間美帆と共演・協業する機会を得たり、勝ちたいと思っていたコンテストに団体で勝ちに行く力を得たりするのだろう。
3. トロンボーンは人間の声に最も近い楽器
恥ずかしながらそう言われていることを知らなかった。もう少し豆知識を蓄えなければ。
www.yamaha.com
レクチャー後のコンサートで聴いた池本氏のトロンボーンの音色は、優しくて安心するおとだった。こういう音を出せるようになりたいな。
セットリスト(4曲がオリジナル曲)
1. Crouching Start
2. Ceora (Lee Morgan)
3. All The Thins You Are (Ella Fitzgerald)
4. Oath
5. Switch
6. LUX
6曲目のLUXは、武本和大と作った曲だと言っていた気がする。
Ceoraっていい曲だなぁと思ってYouTubeを漁っていたら、こちらを見つけた。そうだ、Robin Eubanksもトロンボーン奏者だったなぁ。
www.youtube.com
この日のホストをされていた中川ヨウ氏が、池本氏のプロモーション力をベタ褒めしていた。確かに、ミュージシャンというのは演奏にかまけすぎて、自分の出演するライブや発売するCDのプロモーションが疎かになりがちなものだ。池本氏くらい未来に向かって実行する力があれば、ユニオンにトロンボーンコーナーを作ってもらえる日も近いような気がした。