今年も絶賛年末総まとめ中。そしてたぶん終わらないのだろうが一応できる限りのことをやってみようと思う。
パリ近郊フォンテーヌ・ブローで生まれ、ジャンゴ・ラインハルトが余生を過ごしたサモワ・シュール・セーヌSamois Sur Seineで育ち、そして現在はニューヨークのブルックリンで活動中というシリル・エイメーCyrille Aimeeのことは、以前友人から紹介をされてなんとなくその存在を知っており、軽く情報を追っていた。マヌーシュ・ジャズ色が濃いのかなぁと思いきや、ブラジリアンなどもやっていたりして、どういう方向を目指す人なのかな、などと思いながら。そんなアンテナのお陰で偶然入手した来日ライブのお知らせをみると、ショウケース(よく海外で無料のショウケースライブを見るけれど、日本でもやるとは粋だわぁ)ということで1,000円でライブが楽しめるというではないか。しかも、ギタリストとしてあの、アドリアン・モワニャールAdrien Moignardが付いてくるという。(私にとっては、このアドリアン来日の方が重要だったかもしれない)。これはぜひ行きたい、ということで、さっそくライブに赴いたのであった。この8月のショウケース実施の段階で、すでに2カ月後の10月23日のアルバム"It's a Good Day."の発売は決まっていたのだろうと想像している。
あのライブからはや4カ月が過ぎたが、忙しさにかまけてmusicircusにお約束の感想を寄せることもせず、セットリストなんてもちろん覚えていない。Adrien Moignardをベストポジションで眺めることができた幸せをかみしめ、"Caravan"やってたなぁといううっすらとした記憶、そして、Cyrille Aimee嬢のコケティッシュな魅力にやられて帰ってきたと思われる。
さて、一昨日くらいかな。ラジオで流れてきた曲を聴いて、歌詞のかわいさにキュンときたのとと同時に、歌の節回しからして、一瞬カントリーソングかなぁと思った。そして、すぐさま曲名をチェックして、シリル・エイメーの"It's a good day"だと知ったのだった。間奏のあたりから、マヌーシュ・ジャズのにおいもしてきたぞ。歌詞もかわいい。この曲、ショウケースでやっていたよ…ね?