ノルウェーのオーケストラとストーケロ・ローゼンバーグの"Tears"

ストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenbergとフローラン・ニクレスクFlorin Niculescu、これだけでも完璧な組み合わせのデュオなのだが、ここにストリングスが加わった編成を見かけた。参加しているのは、The Kristiansand Symphonic Orchestra(クリスチャンサンシンフォニックオーケストラ)という、ノルウェーのオーケストラだ。

よくみてみると、舞台にヨン・ラーセンJon Larsenが出ている。きっと、Hot Club Recordsか何かの企画なのだろうと思って調べたら、2010年にリリースされた"Symphonic Django"というDVDの一部らしい。
ストリングスとマヌーシュ・ジャズを組み合わせたケースは、確かに珍しい。「うちにあったもあったぞ」と思ってCDを引っ張り出してみたが、ビレリ・ラグレーンBireli Lagreneもアドリアン・モワニャールAdrien Moignardも、両方とも「ビッグバンド」との組み合わせだった。きっと、ギターとヴァイオリンという弦楽器を立てつつ、弦楽器を掛け合わせるというのは、チャレンジングなことなのではなかろうか。だからきっと、ストリングスとの共演を手掛ける人が少ないんだろうなぁ…。