Mundo Popular Ozashiki Live Bergium @神楽坂、毘沙門天善國寺書院(Oct. 19, 2013)

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神楽坂は毘沙門天善國寺書院という、普段は落語イベントなどをやるようなお座敷でライブがあると聞いて出かけてみた。しかも来日している歌手の人が、ベルギーのリエージュ出身で、「マヌーシュ・スウィング・ギターにボサ・ノヴァのリズム・エッセンス」なんて言われたら、マヌーシュ・ジャズ大好き心をくすぐるってものだ。
招聘元は、大洋レコードさんだった。ブラジル音楽好きには有名なレーベルだと思っているのだが、こんな、マヌーシュ・ジャズ系を手掛けたりするのか。歌手の名前はジザリーZizalieという。若手、という感じはしなかったけれど、雰囲気のあるコケティッシュな人だった。バックは日本のミュージシャンで固めており、$hinobuというギタリストの方がいわゆるマヌーシュ・ジャズのリズムギターができる方だった。そして、この$hinobuが所属しているフェムエフェム、というグループも、ジザリーとコラボレーションしたりして、にぎやかなステージとなった。レパートリー等から考慮するに、本気でジャンゴ系の音楽を愛する人にそぐえるかはわからないけれど、少なくともジャンゴが活躍した当時のパリの雰囲気を醸している、という意味で、十分スウィングしていたと思う。

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Zizalieさんももちろん実力ある方だったのだが、このフェムエフェムというグループがけっこうよかった。「キャバレージャズ」と自らを呼んでいるようなのだが、ボーカルのMaiという方が、華やかで艶っぽいいいお声の持ち主で、Zizalieに引けを取らなかったのではないだろうか。

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日本っぽさのかけらのない音楽を、赤ワイン片手にベタな日本の環境で聴くというのはなかなかおもしろい趣向だった。