絶対の愛


2006年、韓国、キム・ギドク監督、TIME

ジウはセヒのことを愛しているが、セヒはジウが自分に飽きて別の女のところにいってしまうのではないかと心配で仕方がない。その不安から、ジウがちょっとでも女と会話したりしていると、それだけで目くじらを立ててしまう。そしてある日とうとう、整形を決意してジウの前から姿を消す。
ジウはセヒのことが忘れられず、次の恋愛にもなかなか踏み切れないままだ。ある日、彼はスェヒという女に出会い、次第に心を惹かれていくのだが…。

キム・ギドク作品にしてはわかりやすく見やすかったが、とんでもなく恐ろしい話だと思った。セヒはすでにかわいいのだが、ジウが惹かれる女性がどれももっとかわいいというか顔立ちが整っていて、それだけで整形がすべてを解決するように感じてしまうのだ。それだけセヒ役のソン・ヒョナの顔がこの役柄にぴったりの顔だったんだなぁ。

映画の予告編がイタリア語のものしか見当たらなかったのだが、そもそもヨーロッパや米国の人は、アジア系の人々の二重まぶたや高い鼻に対する強烈なあこがれを理解できるかなぁ…。