「チャッキラコ」の現場

9月29日に、国連教育・科学・文化機関(UNESCO)の無形文化遺産として登録される日本の伝統芸能や民俗儀礼が発表になった。そのリストをみて、びっくり。「チャッキラコ」が入っている!

先週末、神奈川県三浦市へ散歩にいった。目的は写真撮影と、有名な三崎まぐろを食すことだ。三崎港エリアを散策していて、ふと掲示板をみると「チャッキラコ ユネスコ無形文化遺産登録記念祝賀会」とかかれた紙を発見した。ユネスコといえば、歌舞伎やお能といった伝統芸能が思い浮かぶ。「チャッキラコ」というきいたことのないお祭りがUNESCOと関係するなんて思ってもいなかった。

Webサイトによると、「チャッキラコ」は三浦市三崎港エリアに伝わる小正月女正月)の行事で、1976年に国の重要無形民俗文化財の指定を受けたそうだ。年長者の音頭取りに合わせて、少女たちが晴れ着姿で、手に扇や竹でできた「チャッキラコ」と呼ばれる細い棒を持ち、大漁や商売繁盛を願って踊りを舞い、海南神社に奉納する。
http://www.nponia.com/page14-tyakirako.htm

海南神社は、小さな小さな神社だった。手洗い場ではハトが水浴びをするのどかさ。

チャッキラコのUNESCO登録となると、来年の1月15日には、例年に増して多くの人が押し寄せるんだろうな。

ちなみに、今回新たにユネスコ無形文化遺産に登録されたのは以下のとおり。メモがわりにここに書いておこう。
雅楽、アイヌ古式舞踊、大日堂舞楽(秋田県鹿角市)、早池峰神楽(岩手県花巻市)、秋保の田植え踊り(仙台)、日立風流物(いばらきげん日立市)、チャッキラコ(三浦市)、小千谷縮・越後上布(新潟県)、
奥能登のあえのこと(石川県珠洲市など)、京都祇園祭の山鉾行事(京都市)、題目立(奈良市)、石州半紙(島根県)、甑島のトシドン(鹿児島県薩摩川内市)。