Keissy Costa氏の歌声がステキだった夜@Saci Pererê

1年に数回しか夜の予定があかない友人と出かけることになった。さぁ何をしようか。一番に思い浮かべたライブハウスは夏休みだし…と悩んでいたところ、「四ツ谷のサッシペレレSaci Pererêに行こうよ」ということになった。何年ぶりだろうか。アーティストを気にしていったというよりは、まぁ演奏される音楽はMPBかボサノヴァか…という感じだしフェジョアーダとかブラジル料理はおいしいし楽しめるかな、という感じで訪れた。もう何年も日本のブラジル音楽を聴いていないので、そもそもアーティストの情報もきちんと追えていないから、アーティスト名をみたところが何がわかるでもないのだが。


久々にみたお店は、少しきれいになっている気がした。お店の入り口では、あのサッシペレレ(子供の妖精)が迎えてくれるのは変わらないね。


ほどよいお客さんが入っている状態でライブが始まったのだが…このライブがとってもよかった。うたっている女性の声がすごく良くて、友達と目が釘付けになった。なんだろうか、見目麗しさとウラハラにある、のびやかかつザラザラと低音のきいた歌声になんともいえない魅力を感じた。2ndステージまではメジャーなものを中心に歌っていたが、3rdステージでは、タンバリンやギターを片手に、Elis ReginaとかMaria Bethâniaのアルバムで聴くようなナンバーを次々と投げかけてきた。おおお、なんだこの選曲は! しかも、クイーカだっけ、タイコみたいな楽器の裏に竹の棒がついているやつは。あの音を口で奏でてくるという。

途中で歌姫自ら「何を歌いましょうかねー」と客席に投げかけるシーンがあったのだが、そのときに「もしやVento de Maioとか歌ってくれるかな」と思ったのだが、5月じゃないし一般的でもないしな…ということでリクエストはできなかった。でも、〆が"Corrida De Jangada"だったし、きっとお願いしたら歌ってもらえるかな? 季節外れではないときにリクエストしてみたい…と思ったものの、そう、実際はリクエストするほどの度胸なんて持ち合わせていないのだ。

ライブ中はまったく情報がなかったので帰宅後調べてみた。
ブラジル北東部ベレン生まれ、日系3世のシンガー・ソングライターのKeissy Costaケイシー・コスタは、フィロ・マシャードに師事していたことがあり、かつ父親も有名な音楽家で、色々な人に才能を見出されれて日本でデビュー、2枚もアルバムを出しているのだとか。母国ブラジルや日本ではもちろん、台湾でもイベントに出たりしているみたい。

日本をベースに活動しているのだろうか。次回ふとライブに行きたいと思ったときに、名前を見つけたら選ぶであろうアーティストに出会えて幸せな夜だった。