ドリームガールズ

2007年、アメリカ、Dreamgirlsビル・コンドン監督

お気に入りの映画で、映画館で観て感動もしたのだが、このブログには書いていなかったみたい。なんでだろう。あ、単にこの時期まだブログというものをやっていなかっただけか…。
というわけで、最近また観直してみた。ダイアナ・ロスのいたSupremesがモデルになっており、Supremesのメンバーが書いた自伝が元になっている映画なようだ。デトロイト出身の女性3人ボーカルグループがデビューをしてスターダムにのし上がるまでのストーリーだ。こういう業界によくありそうな、どろどろした人間関係や汚いビジネスのやり口、容赦なく打ち切りになる契約…そんな裏舞台も出てくるが、その中でメンバーの一人であるエフィ・ホワイトの再起の物語がいいスパイスになっている。
ビヨンセ演じるディーナ・ジョーンズが、プロデューサーの思惑でメインボーカルになってからの輝きっぷりと美しさにもハっとさせられるが、メインボーカルから脇役に下ろされ、さらにグループを追い出された、ジェニファー・ハドソン演じるエフィの素晴らしいこと。後ろに追いやられるとますます目立とうと声を張ってしまう気持ち、よくわかる。「私はこのピアニストとじゃないと歌わない」というようなわがままと、プロフェッショナリズムは紙一重だよなぁ、とすごく共感もさせられる。何度見ても、やっぱり主役の座を完全に奪っている。
彼女がまた歌手としてステージに立つための、バーのオーディションで歌う歌が好きだ。"I am changing"。歌詞は反省と決意の歌。これをみるだけで泣けてしまうのだ。今まで突っ張って生きてきた人が、反省して生き方を変えようと決意するその重さに涙するのかもしれないね。
"I am changing, I'll be better than I am, but I need you I need you I need a hand..."


同じ曲をWhitney Houstonも歌っているんだ…。なんだかよりリアルな感じだな。