NIZIUデビュー。ついついハマるオーディション番組は、パク・ジニョン(J.Y. Park)だからこそ。

今年の4月にSNSで流れてきてたまたま知った「虹のかけ橋」。韓国の凄腕プロデューサーで、数々の人気女性グループを輩出してきたパク・ジニョン(J.Y. Park)が、日本でアイドルグループを結成するためのオーディションを行う「Nizi Project」を紹介するテレビ番組だ。6月末に、いよいよデビューメンバーが決まる…というわけで、先週の木曜日(というか水曜日の夜中)は、最終メンバーがだれになったかが気になってしまい、思わずテレビにくぎ付けとなった。
「もうさーみんな頑張ったんだから、デビューさせてあげればいいじゃないか」と思っていたが、結局最終合宿に残った12人のファイナリストから、デビューにこぎつけたのは9人のメンバー。12人がデビューに向けてデビュー曲「Make you happy」を歌い踊れるよう仕上げてきたというのに、残念ながらデビューできなかった3人を思うと心が痛いが、もっともっと頑張ってデビューしてくれるといいなぁと心から思う。とくに、3年間もJYP練習生として頑張ってきたユナちゃん…。

こちらがデビュー曲のPV。もう待ってました!という感じで、すぐにアクセスしに行った。すでにオーディションの最終課題でみんなあか抜けてかわいくなっていたが、PVをみたらさらにキュートになっていて、もういうことなし。そして、正直そんな好みの曲でもないのに(ごめんなさい)、なぜか歌が耳から離れないというこの中毒性…。パク・ジニョンご本人も登場するところが微笑ましい。

TikTokの公式アカウントもできていて、昨晩155万いたフォロワーは、今みたら410万人に膨れ上がっていた。どれだけ人気なんだ!
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正直、自分がアイドルグループのオーディション番組にハマるとは思っていなかったが、「虹のかけ橋」を観出してから、TWICEが結成されるまでのオーディション番組「SIXTEEN」もすべて観てしまった。これもかなりドラマチックで、16人中9名を選ぶという形式。しかも、選考の過程でメジャーとマイナーというチーム分けをされ、マイナーに選ばれた人はメジャーの中から「自分が誰になら勝てるか」を選んでバトルを申し込み、勝てたらメジャーに移籍できる…という、Niziで行われた「個人順位」や「グループ対抗」よりも過酷で、ドラマ性が高いものだった。私はモモが選ばれた時に、思わず涙してしまった。

評価というのは過酷なもの。アイドル志望の人たちは、藁にもすがる思いで選ばれよう、デビューしようと努力を重ねているのであまり感じないかもしれないが、適当な、あるいはインスピレーション型のプロデューサーに評価されてはたまったものではない。

その分、パク・ジニョンのオーディション番組は、厳しくも志望者にあたたかい本気でエントリーしてきた人たちと向き合い、評価を下すとともに、その理由もきちんと説明される。なかには、アヤカちゃんのように、「歌も踊りもあまり才能を感じないが、ルックスがとにかく印象的」という、彼のインスピレーションによって選ばれる候補者もいるが、うまくハッパをかけることでものすごい成長を見せたりする。一方で、ダンスがうますぎるリオちゃんは、「観客の心をつかまないまま踊るダンスは、いくら上手でもただのダンサーで、アイドルではない」と評価をし、なるほどなと思う。生まれながらのアイドルのようにすべて魅力的な候補者にも、ちゃんと「よりよくなるためのアドバイス」を欠かさない。ミイヒちゃんが選ばれたときは、痩せた彼女を心配して、ご飯食べなさいよ、わかった?って声をかけていたし、よく見ているなと思う。

評価を独りよがりでなく、JYPのトレーナーやスタッフからも得ているところが、好感度が高い。もともとのポテンシャルが高い人だけが高い評価を受け続けるのではなく、「成長の度合いをみる」というような評価軸があることも素敵だ。NIZIUメンバーが決まったところで、パク・ジニョン氏が真っ先に向かった先は、合格した人たちのところではなく、落選した3人だった。涙が止まらない3人に健闘を称え、エールを送る。そんな気遣いも、すごくいいなぁと思った。

今後、他のオーディション番組にはハマるかわからないが、パク・ジニョンさんのオーディション番組だったら、また観てしまうかもしれないな…。
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