今年はほとんどのフェスが中心になるかオンラインになるかなので、あまり情報検索もしていない私だが、たまたまこれを見つけてしまった。メキシコで3月13日〜15日に開催された、「Django Jazz Festival 2020」。まだ今年で2回目の開催という、歴史の浅いフェスティバルだ。開催されている場所も、メキシコシティのお隣、モラレス州テポストラン(Tepoztlán)というところで、現在は「観光局おすすめの魅惑的な都市プエブロ・マヒコ」に選ばれているものの、一度選出から漏れたこともあったとか。ま、そこそこ綺麗な町なんでしょう。
イベントはEkko Hostel というホテルの庭で開催された。ライブだけでなく、セッションや多くのワークショップ、焚き火(!?)、屋台ブースなども出ていたらしい。出演しているミュージシャンはほぼ地元メキシコの人にみえたが、EUから来たと思われる人物を発見した。フランスのセバスチャン・ジニオSébastien Giniaux、そしてフランス出身で英国で活動するジョリス・ヴェケスネルJoris Viquesnelだ。もう20年ほど共演をしているそうで、マヌーシュ・ジャズに拘らずあらゆる分野の音楽を嗜んでいるという。
フルライブ映像を観てみたが、"Dance Norvegienne"のアレンジがカッコよくて好き。ギター2本だけで1時間も魅せてくれるとは素晴らしい。
メキシコのマヌーシュ・ジャズバンド、「Sangre de Coyote」(コヨーテの血?)とセバスチャンの共演も。
こちらもLas galletas de Mr. Esqueleto (エスケレト氏のガレット?)というバンドの名前。出演者のコスチュームのせいか、どうもメキシコの民族舞踊の音楽をやりそうな雰囲気だが、(そして実際、フォルクローレなんかも演奏するらしいが)、この人たちもマヌーシュ・ジャズに真剣に向き合っているんだな。
メキシコでも愛され、人を惹きつけているマヌーシュ・ジャズには、やはりすごい魔力が宿っているんだろうな。