キッズ・オールライト


(The Kids Are All Right、2010年、米、リサ・チョロデンコ監督)
ニックとジュールスは女性同士のカップルだ。精子提供者からそれぞれ精子を貰い受け生んだ、ジョニとレイザーという二人の子供と暮らしている。レイザーは精子提供者である父親に興味を持ったことから、二人は精子バンクにコンタクトして、提供者のポールに会ったことから、家族の絆に異変が起こる…。
女性同士カップルということがドラマなのかと思いきや、そこは当たり前の現実として描かれている。生物学的な父親が割り込んできた時に、その人物は家族の絆をつむげるのか。映画でテーマになっていることは、何を以て家族の絆というか、ということに思えた。監督は、テレビドラマの「Lの世界」の監督と同一人物らしい。少し特殊な家族形態はあまり気にならず、むしろさわやかにすら思えた。その世界をリアルに知る人こそが描ける映画なのかもしれないね。