五輪坂温泉としとらんどでお風呂に入り、そこから街中まで徒歩で移動したりしていたので、街の全貌が把握しやすかった。
印象に残ったところをいくつか。
◆黒澤家
秋田県指定重要文化財の、江戸末期に建てられたいわゆる町屋づくりの家。黒澤氏とは西馬音内の豪商らしくて、とにかく内装が立派だ。お茶用に炉も切ってあるし、来客用だろうか、おびただしい数の和傘が置いてある場所があったり、秋田県では贈答用の熨斗として使われたという、魚の尾が、何かのデザインのように戸に貼られたいたのも印象に残った。家の中の梁の部分に縄が巻き付けられているのは、いつしか毎年1本、縄を巻く習慣ができたとかで、縄を数えると大体家の歴史がわかるらしい。今も黒澤家の皆さんがお住まいになっている家だが、暮らしとデザインが両立されていて、素晴らしい。のれんとか箪笥とか神棚とか、おいてあるもの一つひとつのセンスも抜群で、タメイキが出た。こんな素敵なところを観光客のために開放してくださる、黒澤家の心意気に感謝。
◆二万石橋
橋の欄干に、西馬音内盆おどり、踊り子さんの小さな人形が。ちなみに街中に踊り手のモチーフであふれている。
◆西馬音内御嶽神社
御嶽(みたけ)って、沖縄の聖地「御嶽(うたき)」とまったく一緒の字なんだなぁと今気が付く。囲いの塀がない神社というのは私にとっては新鮮。趣のある、よく手入れされた神社だった。
ボーっとしていて写真を撮っていない観光スポットもあるのだが、いずれも印象的だったのでメモとしてここに記しておきたい。
ちなみに、観光課が推奨する3日間コースはこんな感じ。
8/16 盆踊り会館で映像や踊り衣装を観る
西蔵寺(西馬音内城主、小野寺氏の菩提樹)
西馬音内御嶽神社
寶泉寺(もともと西馬音内盆おどりが行われたのはこのお寺の境内らしい)
8/17 「むかしがたり館」で野中人形芝居の定期公演鑑賞
居酒屋等楽しんで、21時頃にさじき席を陣取る
8/18 早起きして6時~11時の間に「朝市」へいく(江戸後期の紀行家である菅江真澄という人が記述している、伝統の市場らしい)
フィナーレは23時半までなので、じっくり楽しむ
また来なきゃ、と強く感じる。